初級フィンランド語

フィンランド語の文法とか

2018年度センター試験の地理Bにも出た…フィンランド語の謎

 2018年度のセンター試験が行われた1月13日。北欧3国の言語とそこの国のアニメと関係が合うものを結びつけよという問題がプチ炎上。ムーミンの公式が受験生に叩かれました。

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 ノルウェー語とスウェーデン語は似ており、フィンランド語はなんかそれらの2つの言語とは雰囲気が違うことに気づいた人がいるかもしれません。

 フィンランド語はスウェーデン語やノルウェー語とかなり違います。ノルウェー語2種類とスウェーデン語は英語の兄弟みたいな言語であり、発音面・文法面で英語と似ているところが多々あります。フィンランドの東に位置するロシアのロシア語も発音面・文法面でフィンランド語とはかなり違っています。

 フィンランドの南に位置するエストニアエストニア語がフィンランド語に近い言語なのですが、そのエストニアの南の国は全然違う言語を話すのです。

 エストニア語、フィンランド語、ハンガリー語はヨーロッパの言語の中でも異色を放っています。(発音が)英語より日本語に近い言語…北欧2か国、ロシア1共和国、東ヨーロッパ(?)1か国で使われている言語…その言語はまとめてウラル語族と言われています。

 もともとモンゴロイドの言語だったのですが、それらの人種がヨーロッパに移植すると、コーカソイドとの混合が行われていきます。混血を繰り返しほぼコーカソイドとなったハンガリー/フィンランド/エストニア人は、外国語などに浸食されながらも言語を受け継いでいきます。コーカソイドの民族がモンゴロイドの言語を話すのはそのためです。

 ノルウェー語とスウェーデン語は欧州で会話者の多いゲルマン系・コーカソイドの言語です。ムーミンの国は「フィンランド」と分かるけど、言語の見分けが付かないって方は言語の事情にも少しは手を付けておいた方がよかったのかもしれませんね。

 ※コーカソイドモンゴロイドホモ・サピエンスであり、生物学的には同一の種族とされている。