初級フィンランド語

フィンランド語の文法とか

フィンランドの国歌

解説

 フィンランドの国歌「私たちの地 "Maamme"」は1848年5月13日に開かれた学生たちの春の祝典で歌われた。ルーネベリのスウェーデン語の詞にパーシウスが曲を付けたのがオリジナル。1863年公用語フィンランド語になると、パーヴォ・カヤンデルがフィンランド語に翻訳し、広く国民にも知られることとなる。現在国歌として歌われているのは、1番と最後の11番。

 シベリウスの「フィンランディア賛歌 "Finlandia-hymni"」は国歌ではないが、国歌として親しまれ、実際に「国歌にしようではないか」と主張する政党も存在する。

歌詞

フィンランド語版

1.

Oi maamme, Suomi, synnyinmaa!

Soi sana kultainen!

Ei laaksoa, ei kukkulaa,

ei vettä rantaa rakkaampaa

kuin kotimaa tää pohjoinen

Maa kallis isien.

11.

Sun kukoistukses kuorestaan

kerrankin puhkeaa;

viel' lempemme saa nousemaan

sun toivos, riemus loistossaan,

ja kerran laulus, synnyinmaa

korkeemman kaiun saa.

カタカナ読み

1.

オイ マーンメ,スオミ,シュンニュインマー!

ソイ サナ クルタイネン!

エイ ラークソア,エイクックラー,

エイ ヴェッタ ランター ラッカーンパー

クイン コティマー ター ポフヨイネン

マー カッリス イシエン

2.

スン クコイストゥケセス ジュオレスターン

ケッランキン プフケアー

ヴィエル’ レンペンメ サー ノウセマーン

スン トイヴォス,リエムス ロイストッサーン,

ヤ ケッラン ラウルス,シュンニュインマー

コルケーンマン カイウン サー

日本語訳

1.

おお、私たちの地、フィンランド、私たちの故郷よ!

響かせよう黄金の名!

山も、谷も

波打つ浜辺さえも愛されないだろう

この北の祖国よりは

父祖の高貴なる地(よりは)

 

11.

栄光はその殻を破り、

今一度花咲かす

私たちの愛で高まる

あなたの栄光、輝かしい喜び

そして、故郷よ、あなたの歌を

高らかに響かせよう

スウェーデン語版

1.

Vårt land, vårt land, vårt fosterland,

ljud högt, o dyra ord!

Ej lyfts en höjd mot himlens rand,

ej sänks en dal, ej sköljs en strand,

mer älskad än vår bygd i nord,

än våra fäders jord!

11.

Din blomning , sluten än i knopp,

Skall mogna ur sitt tvång;

Se, ur vår kärlek skall gå opp

Ditt ljus, din glans, din fröjd, ditt hopp.

Och högre klinga skall en gång

Vår fosterländska sång.

日本語訳

1.

私たちの地、私たちの地、故郷の地よ!

響け、その高貴なる言葉!

空まで届く程の山々も

底深き谷間も、波打つ浜も

この北の祖国よりは愛されないだろう

私たちのの父祖の地よ

11.

君の繁栄の殻が破れ

今一度実を結ぶ

見よ、私たちの愛でさらに高まる

あなたの光、輝き、喜び、希望が

そして、より高らかに響かせよう

私たちの愛国の歌を