フィンランド語の語順と人称語尾とolla動詞
フィンランド語の語順
日本語の場合、主語+目的語+動詞という語順ですが、フィンランド語は傾向としては主語+動詞+目的語です。ただし、フィンランド語は定型的な語順を持っていませんので、語順は自由です。
自由な語順を持つ言語は名詞の役割を表す「格」というものを有し、語順を変えてもある程度は通じる日本語にも格と似たもの(格助詞)があるように、フィンランド語も格があります。
英語みたいに語順が絶対!少しでもズレるな、通じないから!(筆者は英語のこと詳しくない)ってことはありません。
人称語尾とolla動詞
Olla動詞とは簡単に言えば、前の文と後ろの文をイコールで結ぶBe動詞みたいな動詞です。ロシア語みたいに名詞の次にいきなり代名詞…はあまりやってはいけません。日本語でも主語の次にいきなり代名詞はあまりやってはいけませんよね。("私、学生。"みたいな。)
人称代名詞が変わればolla動詞の形も変わっていきます。以下の表はそれらの変化をまとめたものです。一般動詞にもこの人称語尾は適応されます。
単数 | olleの変化 | 複数 | olleの変化 |
minä (私) | ole-n | me (私たち) | ole-mme |
sinä (あなた) | ole-t | te (あなたたち) | ole-tte |
hän (彼・彼女) | on | he (彼ら・彼女ら) | o-vat |
これらの変化(人称語尾)があることで、主語を省略することが可能となりました。
例文一覧
Minä olen opiskelija. (私は学生です。)
Sinä olet opiskelija. (あなたは学生です。)